Gallery大垣共立銀行 東京支店

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事例概要

株式会社大垣共立銀行様の東京支店移転において、法人窓口店舗の設計・施工を担当しました。
本支店は、同社が本店を置く岐阜から東京へ進出するスタートアップ企業を支援する窓口店舗でもあることから、「スタートアップらしさ」を体感できる空間としました。スタートアップ企業はいわば「未完成」であり、「どんなものにでもなれる可能性」を秘めた存在であると捉え、「未完成の可能性」をコンセプトとしています。
LGS(軽量鉄骨材)やグラスウール、積層合板、OSB、クロメートメッキなど、本来は下地に使用されるものや、隠されるべきものを主役と捉えてデザインに用いつつ、それ以外をニュートラルなグレーでまとめ、「成長途中でありどんなカタチやイロにもなれる、スタートアップらしさ」を表現しています。
ラフで無骨な素材を、繊細なディテールでまとめることで、無骨でありながら、東京にある銀行として品格のある空間を実現しました。

当社デザイナーのコメント
今、つくる意味のある支店として、時代に即したエシカルな設計思考が必要ではないかと考えました。
通常の銀行であれば、壁はLGS(軽量鉄骨材)を建て、必要に応じ防音材を充填し、ボードを貼り、表装材で仕上げますが、工種や工期がかさみ、解体時には全てが複合廃棄物となってしまいます。しかし仕上げがLGSそのものであれば、工種・工期を圧縮でき、また、解体時は金属ごみとしてリサイクル可能となります。
床においてはリサイクルカーペットを起用することでCO2排出量を抑え、防音に関しても、パネル状の防音材を壁面に貼り、表装仕上げを不要としています。本応接は意匠が必要でしたが、地元の間伐材を砕いたOSBを用い、アートワークにおいても地元の窯元と協業し、岐阜の清流を表現したタイルを特注で製作することで、東京という都市へサステナブルなだけではなく、地域産業をもアピールできる空間が完成しました。

名称
大垣共立銀行 東京支店
所在地
東京都中央区
オープン日
2023.4
クライアント
株式会社大垣共立銀行 様
当社担当業務
【営業・施工】名古屋本部
【デザイン・設計】名古屋本部 Design Lab.
撮影
Takuya Yamauchi
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受賞

日本空間デザイン賞2023 入選

第42回ディスプレイ産業賞 入選

日本空間デザイン賞

主催:一般社団法人 日本空間デザイン協会、 一般社団法人 日本商環境デザイン協会

2019年に、DSA(⽇本空間デザイン協会) とJCD(⽇本商環境デザイン協会) の2つ協会のアワードが統合され新設された、⽇本で唯⼀かつ最⼤の空間デザインアワードです。時代性・創造性・社会性・⽂化性・意匠性・⾰新性といった観点から、優れた空間デザイン作品を顕彰するものです。

ディスプレイ産業賞(NDF)

  • 主催:一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会

ディスプレイを通じて生活文化の向上および国土景観の発揚に寄与することを目的とした顕彰事業です。 デザイン重視ではなく、「産業賞」の名にふさわしい、各地域に密着して地域活性化や経済活動に貢献した作品や、話題性や新しい技術に優れた作品等を顕彰するものです。