Gallery積水化学工業大阪本社 エントランスフロア

積水化学工業株式会社大阪本社の全面改修工事における、企業の顔となるエントランスフロアのリニューアルプロジェクト。「外的循環」をキーワードに、空間の随所に同社の歴史や事業に由来するアート、技術要素を取り入れ、来館者との自然な交流を促すとともに、円滑なコミュニケーションを誘発する場づくりを行った。

┃要望・課題
・ステークホルダーに対するおもてなしのしつらえと、企業情報や社内部活動紹介などを魅力的に発信できる展示スペースを設けてほしい
・大型サイネージを導入し、セミナーや会見などを行える柔軟性のある環境としてほしい
・来館者との円滑なコミュニケーションを図るため、会議の時間・内容・人数に合わせたさまざまな打ち合わせスペースを配置してほしい
・コミュニケーションのきっかけになるような仕掛けを持つ会議室を取り入れてほしい

┃当社の取り組み・想い
エントランスフロアでは、展示コンテンツ映像からセンサー連動の人感システムに至るまで、一貫して設計施工を担当した。企業紹介の映像制作に加え、社内外のコミュニケーションを活性化する時報コンテンツや、企業文化を表現する映像も提案。社名「積水」の由来とされる孫子の一節をモチーフにした滝のCG映像を待機映像として活用し、積水化学工業様らしさを示すとともに、「外的循環」を促す場として来館者との交流を円滑にする仕掛けを随所に施した空間を実現した。
会議室では、積水化学工業様工場内で発生する廃材を活用したアートを制作・設置するとともに、社員から不要衣類を回収して会議テーブルの天板や吸音パネル、照明器具へとアップサイクル。さらに主要事業の一つである塩ビ管を用いた空間構成を取り入れ、来館者に対して企業の事業内容や技術を体感的に伝える仕掛けを施した。