GalleryTHEO’S CAFE by ユーハイム 大阪・関西万博店

大阪・関西万博に出店する飲食店「THEO’S CAFE by ユーハイム」の施工を担当した。ユーハイムが開発した職人の技を再現するAI搭載オーブン「THEO（テオ）」が導入された、新しい形の店舗である。
1970年の大阪万博にも出店して以来、約50年ぶりに万博の地へ戻るユーハイム。
“バウムクーヘンAI職人が世界の人々に届ける幸せの輪”をテーマに、AIと人が共創する未来のお菓子屋を体現する空間が完成した。

┃要望・課題
会期後の解体を見据え、廃棄物を抑制しつつ、タイルや什器など再利用可能な仕様とすること。

┃当社の取り組み・想い
内装は、万博のテーマ「いのち」に通じる「卵」をモチーフにデザインされ、白を基調に、丸みのある家具と窓から差し込む光が調和する、温かみのある空間に仕上がっている。
壁や天井、テーブルには、バウムクーヘンづくりで生じた卵殻を再利用しており、タイル1㎡あたりに約750個の卵殻を使用した環境配慮型の仕上げとしている。また、解体時の廃棄物削減を目的に、壁面タイルは取り外し可能な仕様を採用。さらに、卵殻を用いた家具を3Dプリンターで製作し設置するなど、空間全体で素材の循環を意識したデザインである。
お菓子づくりの副産物を建築に循環させることで、未来のお菓子屋のあり方を示す空間となっている。