Local Community大阪工業大学×スペース 企画から実施設計図作成まで

2023.04.11

 

当社は 2020 年より毎年、9 月から翌1 月までの5 カ月間、大阪工業大学(大阪市旭区、学長:井上晋)のロボティクス&デザイン工学部空間デザイン学科の演習授業「空間デザイン演習IV」向けの課題づくりと講師を担当しております。

第3弾である今回のテーマは「日常を創造する―毎日をクリエイティブに過ごす―」で、当社の事例を参考にしてもらいながら、学生ならではの視点で商業施設、駅、公民館などの「空間」をデザイン、付加価値を追求した理想の空間を提案していただきました。

<演習について>
テーマ:「日常を創造する―毎日をクリエイティブに過ごす―」
内容:買い物だけでなく、さまざまな人が気兼ねなくゆっくりと過ごせる仕掛けを持った商業施設、駅、公民館などの「空間」のデザイン案を、コンセプトの策定から実施設計図の作成までPBL(課題解決型学習)で演習しました。

<プレゼンテーション・講評会/2022年10月7日>
演習テーマ「日常を創造する―毎日をクリエイティブに過ごす―」に基づいて考案されたデザインについて、参加学生がプレゼンテーションを実施。それぞれのプランについて、空間づくりを行う当社の視点でフィードバックを行いました。
当日は参加学生約30人がプレゼンテーションし、奥村日咲さんの「-よりみち-」と、篠田友希さんの「非日常を日常に」が優秀賞に輝きました。

講評会では学生ならではの視点でたくさんのドリームプランが発表されました

 

奥村さんは、京都市内の植物公園に半円形の回廊を設置することでテナントを分散配置するプランを提案しました。仕事帰りなどに寄り道感覚で立ち寄ってもらいたいという想いが込められました。

一方、篠田さんは、大阪市内中心部の商業施設において、さまざまな用途で行き交う幅広い年齢層の人が気軽に立ち寄り、交流できる場を提案しました。非日常を感じてもらおうと、町の景色を眺めながらゆったりとお湯に浸かれる「足湯」や、誰でも使えるキッチンスペースを設置することで、人々の交流を促すプランとなりました。

<実施設計図 作成演習/2022年11月11日>
優秀賞の2作品を空間デザインのプロである当社社員がブラッシュアップし、実現性を想定した実施設計図を作成しました。

 

学生による“ドリームプラン”をもとに、プロである当社大阪本部の大塚雅史と大久保萌が現実的な予算感、設計・施工スケジュールなど加味した実施設計サポートを行い、実際の内装材サンプルを見ながら素材を選定するなど、実務さながらの演習となりました。

■学生のコメント
奥村さん「デザイン性だけでなく、コストのことも考えるようになり、社会=ビジネスなのだということをあらためて感じることができる良い機会でした」

篠田さん「自分で練ったアイデアにスペースの方のアドバイスが加わったことで、洗練されたものとなりました。人の流れを分析し、設計することの難しさを学びました」

当社は全国に拠点を持つ強みを活かし、これまでも、各地で学生や学校とともに空間づくりについて考え、地域社会の発展に貢献するための取り組みを行ってきました。今後も学生や学校のパートナーとして一緒に空間づくりを行うことで、地域との協調関係を構築し、地域社会の活性化や発展に貢献してまいります。