Local Community名古屋で開催した「僕らのポートフォリオ展2021」に協賛企業として参画

2021.04.26

産学連携プロジェクトとして、愛知県名古屋市で開催された名古屋に拠点を置く学校でデザインを学ぶ学生団体が主催する「僕らのポートフォリオ展2021」(2021年3月3日~3月7日、2021年3月31日~4月5日)に学生へのアドバイスの協賛企業として参画致しました。展示什器(陳列・設置するための器具・器材)制作についての提案・アドバイスを行い、次代の空間づくりを担う学生たちの成長支援を行いました。

本イベントは、デザイン・クリエイティブ系の学校で学ぶ学生が授業や課外活動で制作したポートフォリオ(自分の作品をまとめた冊子)を集めた学生有志の展覧会です。学生同士が交流を図り、今後の活動の糧となる場を作ることを目的としており、9回目となる今年は「ふれる」をテーマに開催されました。

 

■産学連携プロジェクトを通して、学生の成長および地域社会の活性化を支援
当社が本イベントに参加するのは今年で4回目となります。今回は、学生へのアドバイスを行う協賛企業として参加し、ポートフォリオを飾るための什器(陳列・設置するための器具・器材)の制作支援を行いました。学生のスケッチやイメージをもとに、当社の支援によって実際の什器を制作しました。図面上では可能に見えても、制作する際は強度や費用、仕上がりの美しさなど様々な要素を考慮する必要があります。当社社員が直接学生に対しアドバイスを行うことで、ものづくりについてのプロフェッショナルな視点やビジネス現場で必要な知識、スキルを学ぶ機会を提供しました。

当社はこれまでも、国内各地で学生や学校と空間づくりをともに考え、地域社会の発展に貢献するための取り組みを行ってきました。特に名古屋は当社の創業の地であり、地域との強い繋がりによってこうした取り組みを頻繁に行っています。今後とも、学生や学校のパートナーとして一緒に空間づくりを行うことで、地域との協調関係を構築し、地域社会の活性化や発展に貢献していく所存です。

 

■什器制作において学生とともに行った工夫について
今回の什器制作において学生たちが課題に挙げたのが、コロナ禍での展示会場の空間の使い方でした。そこで什器をイベントスペースの壁に沿う形に配置し、来場者がポートフォリオを読むスペースを広く確保しました。また、持ち運びなどの運用を考慮して、什器は下台と上部の格子を取り外すことでき、ポートフォリオを乗せる柵部分は折りたたむことができる構造にしました。これによって展示するポートフォリオの数や大きさに対応できるほか、什器を簡単に収納・運搬することができるようになりました。制作に携わった学生からは、ものづくりの楽しさや達成感を味わえたという喜びの声のほか、理想を予算内でどう実現するかなど的確なアドバイスをもらうことができ視野が広がった、など感謝の声もいただきました。

壁に沿わせて配置した什器。イベントのテーマカラーの赤を用いたデザイン
取り外し可能な構造で持ち運びをラクに
柵部分は折りたたむことが可能

 

■産学連携プロジェクトのプロセス
〈MTG風景/2021年1~2月〉
学生が希望する空間イメージや什器制作の詳細、イベント当日の搬入作業に関して詳細に話し合いを実施。
制作上の問題点を洗い出し、費用や強度の問題をどう解決していくかが課題となりました。

 

〈当社社員との什器制作/2021年2月〉
学生に対して直接、什器制作のアドバイスを実施。構造や費用の問題など、学生が考える什器を現実的に仕上げていくための難しさを伝え、学生が新たな視点を獲得するきっかけを提供しました。

 

〈当日のイベントの様子/2021年3~4月〉
収納・運搬がラクにできる構造となった什器の組み立て。展示するポートフォリオの数から什器の使用台数を考えて配置しました。本イベントは2期にわたっての開催だったため、何度も什器の組み立て・解体が必要となりましたが簡単に行うことができました。