Local Community東海工業専門学校×株式会社スペース 産学連携プロジェクト、地元学生のアイデアで「アスナル金山」のスロープ空間を演出

2020.09.14

名古屋市中区の大型商業施設「アスナル金山」のリニューアルにおいて、1~2階の共用部スロープ空間演出を学校法人電波学園 東海工業専門学校金山校(愛知県名古屋市、以下 東海工業専門学校)と産学連携プロジェクトとして実施いたしました。

公益財団法人名古屋まちづくり公社様の運営する「アスナル金山」は、名古屋有数のターミナル駅である金山駅周辺エリアにおいて、にぎわいの中心となっている商業施設です。2019年より大規模リニューアルプロジェクトが始動し、スペースが企画・設計・施工を担当させていただきました。

リニューアルにおいて産学連携で取り組んだのは、共用通路でありながら利用客の認知や通行量が少ないという課題があった1~2階のスロープ部分の空間演出です。演出テーマは「2030年の金山に向けて」。これを体現するパートナーとして、地元でデザイン・建築を学ぶ東海工業専門学校に声をかけ産学連携プロジェクトが始動いたしました。

金山駅利用客でもある学生の次世代としての視点と、スペースの空間づくりのプロとしての視点を掛け合わせることで、リアルな金山とこれからの明るい未来の金山を創っていく若者の強い決意を表現した、誰もが楽しく親しみやすいアート体感空間へと昇華することができました。

 

■スロープのデザインコンセプト  『US鳴る~私たちが奏でる、明日の金山~』

アスナル金山で行われるライブイベント、駅前の路上ライブ、市民会館での演奏会、音楽溢れる小さなカフェ・・・金山の中心には“音楽”があります。
音楽の多様性こそが人やモノの混ざり合う金山を象徴していると考え、音楽を表現する「イコライザー」をモチーフに、単調な色から街へと変化していくシルエットで金山らしさを表現。スロープを歩く人々が未来の金山がどんな街へと変わっていくのかを想像しつつ、音楽の鳴り響く楽しげな金山を体感できるアート体感空間です。
アスナル金山に関わる人々「私たち=US」が奏でる音が、明日の明るい金山の街を創っていきます。

①1階入口のコンセプトボードを起点に、床から壁へと一気に駆け上がるイコライザー
②中間の外部空間では手摺の支柱がランダムカラーのイコライザーとなって更に奥へと誘う
③クライマックスは天井へ移動したイコライザーが立体となって、金山の街を投影
④2階へ到着した壁には、プロジェクトメンバーである学生たちの決意を刻んだメッセージボード

 

■完成までのプロセス

〈プロジェクトキックオフ/2019年10月〉
学生へのオリエンテーションを実施。当社ディレクターから企画説明を行うとともに、アスナル金山のご担当者様からは学生に向けてリニューアルの主旨や、学生への期待などをお話しいただきました。テーマである「2030年の金山」について意見交換を行い、プレゼンテーションに向けてイメージを共有しました。

〈初回プレゼン/2019年12月〉
学生によるプレゼンテーションを実施。2つのチームに分かれて、コンペティション形式で行いました。アイデアやプランを確認したうえで、より進化させたプランに向けてフィードバックを行いました。金山の歴史はしっかりとリサーチできていたので、10年後の未来をどのように表現するかのディスカッションを行いました。

〈中間プレゼン・進捗確認/2020年2月〉
アイデアやプランを設計図面に落とし込み、提案内容をより具体化するプロセスです。イコライザーをデザインコンセプトとし、音楽の街金山を表現することになりました。

〈最終プレゼン/2020年3月〉
迎えた3月の最終プレゼン。全てのプロセスにアスナル金山のご担当者様も加わっていただきました。クライアントの要望や提案内容への反応を聞きながらプロジェクトを進めることができ、学生にとっても得がたい経験となりました。

〈上段左より〉スペース 上野、名古屋まちづくり公社 山田様、名古屋まちづくり公社 印田様、スペース 尾西〈下段〉東海工業専門学校プロジェクトに参加した学生のみなさん