Info「TXアベニュー八潮」で企画・設計施工を担当し、制作過程のCO2排出量を抑制
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商空間プロデュース企業の株式会社スペース(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐々木靖浩)は、2024年12月11日にリニューアルオープンする、つくばエクスプレス(TX)八潮駅直結の高架下商業施設「TXアベニュー八潮」(埼玉県八潮市、事業主:首都圏新都市鉄道株式会社、以下MIR)の企画・設計・施工を担当しました。それに伴い、TX沿線の筑波山でMIRなど作り手自ら内装用の木材を伐採するプログラムを企画しました。“共に創る”ことで、愛着を深めるきっかけを作りつつ、沿線の魅力を再認識する機会を創出しました。さらに、地産材の活用で、輸送にかかるCO2排出量を抑えるなど、環境にも配慮しました。
┃TX アベニュー八潮について
2005年の八潮駅開業に合わせてオープンした同施設は、老朽化などを背景に2024年4月に休業し、全面リニューアルすることとなりました。その受注にあたり、当社は“にぎわいを生む場”を目指して、中央通路をメイン動線とする配置計画を提案し、誰もが気軽に入れるよう、外観は“まちのカフェ”をイメージしました。当社がTX高架下商業施設を担当するのは3施設目で、今回はベンチや天井装飾などにつくば産材を100%使用し、近隣に流れる川の揺らめきや山の稜線などを想起させるデザインを施しました。
┃木材の“地材地消”でCO2排出量を抑制
木材の調達にあたっては、施設への愛着を深めるきっかけを作り、かつ沿線に広がる自然の魅力を再認識してもらおうと、MIRなどと共に、筑波山に足を運びました。そこで、森林保護の必要性や木材の尊さを学びながら、作り手自ら伐採するプログラムを企画・実施しました。
また、伐採場所から施設までの総輸送距離が、国内の主要な丸太の産地(岩手県・北海道・宮崎県など)と比べて短いことから、木材の輸送に関する総CO2排出量を示すウッドマイレージCO2(※)が抑えられ、環境負荷低減につながりました。なお、本リニューアル全体(テナント部は除く)のウッドマイレージCO2は105kg-CO2で、主要産地のうち、最も遠方の宮崎県と比べて、198kg-CO2抑えました。
(※)ウッドマイレージCO2とは
特定非営利活動法人木の建築フォラム(東京都文京区)が定めた、木材の輸送に関する環境指標であるウッドマイルズ関連指標の一つであり、木材の輸送過程における総CO2排出量を示します。排出量の比較には、同法人会員の株式会社森未来(東京都港区)の協力を得て算出しました。
※「ウッドマイルズ」「ウッドマイレージ」は特定⾮営利活動法⼈⽊の建築フォラムの登録商標です。