Gallery和久里のごはんや おくどさん

福井県小浜市の玄関口である舞鶴若狭道「小浜IC」に隣接するレストラン「和久里のごはんや おくどさん」を自治体からのプロポーザルにて受注し、企画・設計・FFE工事を担当しました。
本プロジェクトは、道の駅内にある食品加工施設を地元の農作物を中心としたレストランへコンバージョンすることによる観光客の満足度向上を目的としています。小浜市には多くの観光資源があるものの、観光客向けに地元農産物をアピールできる場所や仕組みが少ない点が課題でした。
そこで地元の食材を堪能することができるプリフィックスビュッフェ形式を起用し、食の宝庫である小浜の里山里海食材を堪能できる仕組みづくりとオペレーションの簡略化を計画しました。
デザイン面では野菜と最も親和性の高い「土」をキーマテリアルとして、里山に内包する土着的なマテリアルを使用しながら、しっとりとした小浜の世界観をつくり上げました。店内で最も特徴的な約17mの巨大なビュッフェカウンターは、土色に染色することで野菜の収穫を連想させ、食事をするまでのワクワク感を演出しています。その背景となる黒板に描かれる温かみのあるイラストは地元生産者の食材を紹介しており、「御食国おばま」としての食のポテンシャルを地元従業員が引き出し、地元や旬の食材をアピールできる仕組みを実現しました。