Gallery掛川カントリークラブ

株式会社アコーディア・ゴルフ様が運営する「掛川カントリークラブ」を改修しました。
改修前の敷居の高い意匠から脱却した、若年層やゴルフ初心者にも利用しやすい空間を目指し、既存建築の和の設えにカジュアルな色彩や表現をプラスすることで、既存意匠に調和しつつも、親しみやすいデザインとしました。
既存意匠の特徴である八角形をモチーフに統一感のある内装としつつ、渡り廊下の手すりには見る角度によって表情が鮮やかに変化するルーバーを設置することで、窓の外に見える四季折々の色彩をグラフィカルに表現しました。
また、コーポレートカラーであるグリーンを内装に溶け込ませることで、意匠性を担保しつつ、企業イメージを表現しています。

当社ディレクター・松尾祐弥（まつお・ゆうや）のコメント
格式高い和の空間として意匠が完結していた場に対し、大胆なビビッドカラーを取り入れたカジュアル感が欲しいという要望をいただき、既存の雰囲気を崩さないよう、あえてルーバーの側面だけに色を塗って挿入することで、品格ある和の空間に調和した「わびさびのある鮮やかさ」を提案しました。
八掛や十二単のように、隙間から「ちらっと」見える色や、連なって見える色に、日本人はオトナな洒落っ気を感じるものです。
着物を纏うように、空間に四季の彩を重ねることで、モダンさとカジュアルさの両方を「粋」に感じることのできる空間を目指しました。