Gallery嵓 KURA HOLIC 高山

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事例概要

重要伝統的建造物群保存地区であり、高山市で最もにぎわう町「さんまち」に「嵓 KURA HOLIC 高山」がオープンしました。築165年の歴史ある蔵を再利用した当店舗では、当時の什器をすべてアップサイクル。店内では岐阜県産の「美濃焼き」や刃物、木製品、繊維品など、岐阜の伝統的な商品を取り扱っています。
また、「美濃和紙」を使用したエントランスの大提灯やエントランス床の「美濃タイル」、岐阜県内で合法的に伐採された木材である「ぎふ証明材」を使用した商品陳列棚など、内装の随所に岐阜県産のマテリアルを使用しています。1階と2階を繋げる吹き抜けにも美濃和紙の提灯を設え、上階へ人々を誘導。店内床には「嵓」のオリジナルカリグラフィーを施し、階段を上った際の驚きを演出しました。
観光客の多い「さんまち」において、店舗全体を通して岐阜の歴史や文化を伝える空間が完成しました。

当社デザイナー・木村ユカ(きむら・ゆか)のコメント
岐阜高山の江戸時代の趣を残す重厚な街並みにある築165年の土川家 (角家 宗左衛門)は 、上三之町町並保存区域に立地しています。通り土間に面した店舗ファサードには、オリジナルの美濃和紙の大提灯がインパクトを出しながらも柔らかな光を灯しています。また、できるだけ当時の建築を活かすため、2階に残っていた家具・建築資材を使用し、店舗什器として全てアップサイクルしました。“蔵”はもともと大切なものを隠し込み保管していたという役目があります。この意味合いから、“岐阜”のものづくりの伝統技術品や、現代的に洗練された商品を大切に陳列するコンセプトを設定しました。“蔵”の歴史の重みや伝統とともに、岐阜県のものづくりの技術・魅力を引き継ぐことにより、岐阜県の方のみならず外国人を含む多くの観光客にも岐阜県の魅力を再発見・アピールできる場としました。

名称
嵓 KURA HOLIC 高山
所在地
岐阜県高山市
オープン日
2023.11
クライアント
株式会社ヒマラヤ 様
当社担当業務
【ディレクション】名古屋本部/宮田雄三・百野寛史
【デザイン】名古屋本部/木村ユカ・佐藤由佳子(カリグラフィー)
【設計】名古屋本部/木村ユカ・寺澤彩織
【制作・施工】名古屋本部/百野寛史・寺澤彩織
撮影
Photo Aterier Y's
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受賞

第43回ディスプレイ産業賞 奨励賞

第58回日本サインデザイン賞 入選

ディスプレイ産業賞(NDF)

  • 主催:一般社団法人日本ディスプレイ業団体連合会

ディスプレイを通じて生活文化の向上および国土景観の発揚に寄与することを目的とした顕彰事業です。 デザイン重視ではなく、「産業賞」の名にふさわしい、各地域に密着して地域活性化や経済活動に貢献した作品や、話題性や新しい技術に優れた作品等を顕彰するものです。

日本サインデザイン賞(SDA)

  • 主催:公益社団法人日本サインデザイン協会

サインデザインの普及および啓発を図ることを目的として年に一度開催される、日本唯一のサインデザインに関する顕彰事業です。今日のサインはなくてはならないインターフェイスとして位置付けられ、多様な拡がりをみせています。そうした拡がりに対応した、優れたサインデザイン作品を顕彰するものです。