考え方
多くの資源を使用するディスプレイ業において、廃棄物削減による資源保護の取り組みは重要責務の一つです。スペースグループの事業においては、商業施設で短い周期でテナントが入れ替わることが多いなど、スクラップ・アンド・ビルドに伴う廃棄物の発生が課題となっています。そうした課題を認識し、当社は「捨てない空間づくり」という方針のもと、空間のライフサイクル全体に目を向け、未来へつなぐ空間づくりを目指しています。中期経営計画では「サステナブル素材活用案件率30%」をKPIに掲げ、再生可能資源やリサイクル素材の活用を推進し、バリューチェーン全体での廃棄物削減に取り組みます。
マネジメント
当社は、「捨てない空間づくり」を推進する専門部署として「リプロダクト推進室」を置き、全社で連携しながら活動しています。また、事業所と工場で排出される廃棄物量は各地区管理部で管理し、総務部にて取りまとめてイントラネット等で全社に共有しています。KPIである「サステナブル素材活用案件率」は定期的に実績を把握し、取締役会にて報告しています。
取り組み
リプロダクト推進室の取り組み
リプロダクト推進室は、①設計・施工時の廃棄物抑制、②モノや空間の2周目以降を見据えたものづくり、③あらゆる“リプロダクト”に関連する取り組みの活性化、という3つの活動方針に基づき活動しています。具体的には、商業施設のリニューアルに伴い退店した複数テナントの残置物を回収しアップサイクルして、同施設で新たな什器として活用する取り組みを主導しています。また、社員に向けたワークショップや工場見学会、メーカーと協力したサステナブル素材の展示会の実施など、社員一人ひとりが“リプロダクト”を理解し実践するための活動を強化しています。その結果、KPIとしている「サステナブル素材活用案件率」は2024年度43.6%と、目標である30%を達成しました。
廃棄物量の管理
廃棄物総排出量(単体)

- 対象:国内事業所および工場