Sustainability Dialogue社長×若手社員座談会
2023年度実施25年後にスペースは100周年を迎えます。
その時スペースはどのような会社でありたいか、また、そのために今何ができるか。
さまざまな部署から集まった若手社員と社長の佐々木が語り合いました。

名前
所属・肩書
入社年度
スペースの理念を実現できていると感じるとき
小林 敬典
名古屋本部
営業9部 チーフ
2017年入社
関わった施設に多くの方が来てくださったとき
古庄 香織
福岡本部
営業3部 チーフ
2014年入社
お客様やエンドユーザー様の笑顔を見られたとき
青木 希美
経営管理本部
人事部 チーフ
2014年
入社社員の支えになれたと感じられたとき
佐々木 靖浩
代表取締役社長
龍澤 知佳
リプロダクト推進室室長
2016年入社
お客様やエンドユーザー様がオープンを喜んでくださっているとき
米谷 理沙
開発本部
大阪開発部 チーフ
2016年入社
提案した施設で地域が豊かになると感じるとき
中川 哲
東京本部
営業1部 チーフ
2016年入社
工事中もオープン後も安全・安心な空間を提供できているとき
それぞれが描くスペースの未来像は?
中川今は内装がメインですが、商業施設の建物を建てるところから内装まで全部できるような会社になると良いと考えています。この前担当した案件では、まだ小さな物件ですが建築にも携わらせてもらいました。パートナー企業と協力して、総合力を発揮することで25年後には商業施設の建築まで実現できるのではないでしょうか。

小林最近はお客様からDX(デジタルトランスフォーメーション)のご要望が増えていることもあり、ソフト面の提案をもっと強化していきたいと考えています。お店に行って食事して終わり、買い物して終わりではなく、デジタル技術を駆使して新しい体験ができる空間を提案できたらと考えています。

米谷変化に適応したビジネスをしていきたいです。例えば今だとシェアキッチンがトレンドなのですが、スペースがその運営にも携わるようになったり。あとは、お店の賃料で稼ぐ以外の不動産ビジネスで施設を活性化させる方法がないかなということを最近よく考えています。今までのビジネスの常識から外れたことを考えることで、空間創造ビジネスに広がりができて、よりワクワクすると思います。
古庄個人的には福祉の分野で貢献できていたらいいなと思います。母が実家で祖母の介護をしているのですが、実家は介護施設までとても遠いので施設に通うのも大変で。地方には同じように苦労されてる方がたくさんいると思うんです。気軽に通える施設をつくるということもですが、もっと先の未来には、例えば介護ロボットが家まで来てくれるサービスなど、仕組みづくりからできたら良いと感じます。

龍澤古庄さんのお話のように、大型施設ではなく「近くにこんなものがあったら良い」という細かなニーズが今後増えてくると思います。それに対して例えば地域で放置されている空き家をどうするかと考えた際に、スペースがプロデュースしてその地域のニーズに沿った何かをつくり、運営していくということができるのではないかと思っています。近い将来、空間だけというよりもお客様のライフスタイル、暮らしをプロデュースするような企業になっていたいですね。
佐々木話に出た少子高齢化や地域の過疎化をはじめ、社会が抱える問題を空間づくりを通じて解決することは、これからも変わらないスペースの使命ですね。今皆さんが話してくれたように、その手段はいろいろな可能性があると思います。25年後、より大きな課題解決力を備えた会社となるため、進化を続けていきましょう。
青木皆さんのお話とは少し観点が違いますが、私は25年後にスペースがもっと有名な企業になっていてほしいです。スペースは業界内での知名度はありますが、世間的には「ディスプレイ業」という業界自体、まだまだ知られていません。就職活動をする学生や、エンドユーザーにもディスプレイ業やスペースという会社を知ってほしいです。その方法は本業だけでなく、働き方の多様性や、社員を大切にしている、という面での成果でも良いと思います。有名になることでブランド力が上がり、スペースの信頼につながるのではないでしょうか。



より良い未来に向けて、今大切にしたいことは?
青木私は今2歳の子どもがいるのですが、入社時にはなかったフレックスタイム制度やテレワーク制度が整備されているおかげで、子育てと両立しながら働き続けられています。これは、育児経験者が声を挙げてくれた成果でもありますし、私も人事部の人間としていろいろな声を聞きながら従業員の希望を形にしていきたいです。

佐々木私も従業員の声を聞くことを大事にしていて、特に意識しているのがフランクに話す機会をつくることです。これまでつくってきた制度も、そういうところからヒントをもらっていたりします。スペースが事業でより多くの人に知ってもらうことも大切だけれども、青木さんが話したように、社員の働き方でも「この会社は先端をいっているんだ」と評価されるともっといいですね。

龍澤社長はじめ経営陣が、社員の意見を聞く場を設けてくださっているのですが、100周年に向けてどんどん社員が増えていくと、そのやり方を続けるのは難しくなっていくかもしれません。そういった中で、事業提案制度というボトムアップの機会を頂いて、社員からこんなことをやりたいというのが自動的に挙がってくるという仕組みができました。経営陣からの吸い上げと社員からの提案が同時に起きて対流するとても良い状態が、これからも続いていけるといいのではと思います。
小林日々の仕事でも、上司から「やってみたいことがあれば言って」と積極的に意見を求められますし、「この物件をやりたい」「このお客様を担当したい」など手を挙げればやらせてもらえる環境で、相談や発言をしやすい雰囲気ですね。
中川私が大切にしたいのは、人とのつながりです。私は自分の部署以外の方と関わる機会が多かったのですが、実際の業務においても社内のつながりが会社全体の総合力として生きてくると感じています。一期一会という言葉もありますが、社内外の人との関係がとても重要だと感じていて、この座談会も含めそういったつながりを生む場を、大事にしていきたいです。


業務の中で感じる課題と、解決に向けた想いは?
龍澤商業施設は6年くらいの周期でリニューアルがあり、建築業界に比べると圧倒的に短い寿命ですので、せっかくつくった空間を自分で壊すという悲しい現実があります。それに対してどうアプローチするかを今考えているのですが、私は、捨てない空間、未来につなぐ空間をつくる、つまり「6年後にまたどこかで使えるようにつくる」ということまで一緒に提案できる空間づくりをしていきたいと思っています。

米谷龍澤さんはハード面のお話でしたが、私はソフト面においても循環型にしたいと考えています。日本はこれから輸入に頼れない時代になっていくでしょうから、いかに街で循環するかが大事になります。私たちがつくる空間は、街のシンボルにもなりますので、つくったものが一人勝ちや独り占めにならない仕組みを考えていきたい。インフラ、雇用も含めて街全体を循環させられるような仕事をしていきたいです。

古庄龍澤さんの廃棄物の話に関連して、リクエストしたいことがあります。今、アップサイクル素材は仕上げ材として提供されている商品は多いものの、私たちが空間づくりをする際に不可欠な下地材についてはほとんどありません。必ず使わなければならないものですから、リサイクルされたものを使えるのが一番です。選ばれる素材ではなくて、それがないとお店がつくれないというような素材を当社で商品化できたらと思いますが、どうでしょうか。
龍澤例えば天井や壁の下地材として多く使うプラスターボードを、リサイクルしたりリユースしたりできるものにしていきたいですよね。
佐々木スペースオリジナルプロダクト。これまでの下地材に代わるものなら大きなビジネスになるでしょう。スペース独自のビジネススタイルは確立されてきましたが、ビジネスで勝っていくにはスペース独自のプロダクトというのも武器になるかもしれませんね。
私たちは「明日が、笑顔になる空間を。」というSLOGANを掲げています。皆さんと共に「25年後のスペースはこうありたい」という姿をしっかりと描きながら、お客様も私たちも笑顔になる空間を届けていきましょう。


- 本ページに記載の部署・役職は原則としてダイアログ実施時点のものです。