Sustainability Activities食堂の枠を超えた、社員文化の共有地。明治の新しい「日常」をデザインする。

2026.01.16
空間づくりを通じた貢献

 

PROJECT STORY|愛着が生まれる社員食堂を目指して

2025年10月、築20年を迎えた明治本社ビルの社員食堂がリニューアルを果たしました。
空間づくりのパートナーに選ばれたのはスペース。
「食べる場所」から、「企業文化を育む場所」へ――
そんな想いのもと、計画初期から企画・設計に携わりました。

長年変わらずに運営されてきた社員食堂は「食事」の役割に留まり、昼食の時間以外はほとんど使われていなかったとのこと。
そのため、魅力的な食堂を求める声が上がっていたといいます。

リニューアル前の食堂

 

そこで、私たちは“ただ新しく”ではなく、いかにして愛着を持ってもらうか、その一点を考え抜きました。
生まれたキーワードは、「meiji commons – 明治 HD 社員の文化の共有地」。
そこに向けて、社員の皆様に “つくる過程”に携わってもらうことのできる仕掛けを提案しました。

 

WORKSHOP|「自分の色をのせる」ことで生まれる一体感

その一つが、リニューアルの象徴となる食堂の壁面アートです。
アーティスト・菊地伊織さんが描いた原画に、明治グループ総勢80名が、それぞれ色を付けました。

菊地伊織さんからレクチャー
集まった社員の皆さん

 

私たちも一人の仲間として、自分の色を重ねる姿に立ち会い、完成へ向かう“過程”にこそ、デザインの価値があるということをあらためて実感しました。
食堂の一角を彩るアートが、食事や会話の背景として、“明治の日常”に溶け込んでいくことを楽しみにしています。

 

DESIGN|“食べる場所”から“つながる場所”へ

生まれ変わった社員食堂のキャッチコピーは「meals」。
meiji(企業名)+ eat(食事)+ active life styles(健康的な暮らし)から成り立つ造語です。
「meals」という言葉が自然と腑に落ちるように、空間は木を基調に、明治のコーポレートカラーである赤をアクセントにまとめました。

座席レイアウトを変えたらイベント利用も

 

食堂という限られた空間に、「偶然の出会い」「思いがけない会話」「小さな発見」が生まれるよう、空間の流れと視線の抜け感に重きを置きました。

まるでカフェのような心地よさを備えた空間は、会話が自然に生まれる「コミュニケーションエリア」、ひとりでも落ち着ける「リラックスエリア」、会議にも利用できる「ワークエリア」など時間や目的に応じて使い分けられる構成としました。

カフェのようにゆったり作業できるボックス席
カーテンで仕切れば打ち合わせスペースに

 

AFTER STORY|“日常をデザインする”ということ

リニューアルが無事に完了した今、
「meals行かない?」という言葉が自然に交わされ、そこでの会話が事業の種となり、やがて大きな幹となる――
私たちは、そんな未来がこの場所から生まれていくことを思い描いています。

担当の当社・林原大地らは、「空間が完成した瞬間よりも、その後に生まれる光景こそがゴール。“人が集まる理由”をデザインできたことが、一番の喜びです。」と振り返ります。

当時を振り返る(左から市川恭・林原大地・堀善郎)

 

“食堂をつくる”その先にあったのは、働く人の関係性をデザインするという、もう一つの挑戦。
スペースはこれからも、“空間を通じて人をつなぐ”そんな場づくりを続けていきます。

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(書き手・広報部 市川美希)