Sustainability Activities商店街の一角で、“もったいない”の意味を知る

毎年この時期に、円頓寺本町商店街で開かれる「本町マルシェ」。
今回は11月8日(土)、9日(日)の2日間にわたって、当社を含めた50もの“お店”が軒を連ねました!
当社はこれまで運営面で協力はしてきたものの、ブース出展は初めて。
地域とのつながりをより深めたいという想いから、アップサイクルをテーマにしたワークショップを企画しました。
◇役目を終えた“元ハンガー”に、新しい命を
ブースのテーブルに並んだのは、カラフルな木製ブロックとグルーガン。
このブロック、実はショッピングモール「モレラ岐阜」の大型リニューアル工事の際、
退店テナントから引き取り、犬山工場で加工した“元ハンガー”なんです。
使われなくなった什器を「もったいない」で終わらせず、未来へつなごうと模索する中、
本町マルシェへの出展機会をいただき、小学生以下を対象にした「好きなおもちゃを作ろう!」ワークショップを企画しました。
また、ブースのテーブルもサンプル材としての役割を終えた塩ビタイルをボロノイ柄に敷き詰めたもの。
当社ならではの発想で、随所に“もったいない”を詰め込みました。
◇2日間で115名が参加! 子どもたちの発想が素材を変える
期間中、ブースに立ち寄ってくれた子どもたちは115人!
好きな色、好きな形のブロックを手に、動物や飛行機など、それぞれに個性豊かなおもちゃを作ってくれました!
なかには、福井の恐竜博物館に行って以来、すっかり恐竜に魅了されているという女の子が、
かつて日本に生息していたという、フクイラプトルを複製する場面も。
また、中部国際空港が近い土地柄なのか、飛行機を作る姿も多く見られました。
親御さんたちも一緒になってブロックやグルーガンを手に取り、
親子で真剣に作品を仕上げてくれました。
◇“もったいない”が、笑顔に変わる
企画を担当した当社名古屋本部の岡井香保里は、こう振り返ります。
「まだ使える什器への“もったいない”の想いを、たくさんの子どもたちの笑顔へと変えることができました。
作り方のヒントになればと思い見本を作成しましたが、自身の想像力をヒントに思い思いの作品を作る姿に、
その心の豊かさをあらためて感じさせられました。」
◇想像力次第で、モノは生まれ変わる。不要なモノなんてない――
本来は子どもたちにそう感じてもらうはずが、彼らが作った “元ハンガー”の作品の数々を前にすると、
私たち自身も持続可能性を追求することの大切さを再認識できた、そんな2日間でした。
当社は今後も、地域と社会への眼差しを絶やすことなく、空間のその先にある価値を追求し続けます。
そして、人々の営みに寄り添う取り組みを積み重ね、日常の風景、そして心に彩りを添えてまいります。
(書き手・広報部 前田 健斗)