Sustainability Activitiesカフェ「ひいのの」

2025.10.26
空間づくりを通じた貢献
地域共生公民連携

 

廃校になった小学校の再生

カフェ「ひいのの」は、廃校になった和歌山県日高町の旧比井小学校校舎を、地域の方の憩いの場となるカフェに再生させたプロジェクトです。「環境・地域をつなぐ・つどい」をコンセプトに、学習机や卓球台をテーブルの天板に再利用するなど学校の一部を受け継ぎ、この場所が学校だった記憶が残るような空間としました。

 

さまざまな人が集う場づくり

この地域は近隣にコンビニなどがなく、日常の買い物の利便性に課題がありました。そこで、カフェだけでなく、地域の方が日常的に食料品・日用品を購入できる物販コーナーを併設しました。そこでは地域のお土産や雑貨などの特産品もPRし、地域住民だけでなく観光客も立ち寄っていただける、さまざまな人が集う場を実現しました。

 

高齢化地域における地域活性

また、高齢化の進む日高町では、健康寿命の延伸も課題でした。当施設が完成することで、シルバー人材の活用と地元雇用の創出にもつながります。施設で働くことや交流を通じて、地域の方がより生き生きと暮らすことに貢献する空間づくりを目指しました。

 

 

大阪本部 鐘ヶ江 周平

MESSAGE
本プロジェクトでは、過疎化が進む地域で廃校を活用し「環境・地域をつなぐ・つどい」というコンセプトを軸に地域に根差した長く愛される空間を創造していきました。活性化という条件から、地元の方には懐かしく感じられる場、居心地のいい空間になるよう考え、学校で児童が使用していた学習机の天板を客席テーブルの天板、陳列台の脚にも利用するなど、学校だった記憶をとどめることができるようデザイン・設計に取り組んだ店舗です。
地域貢献、高齢者へのコミュニティーの場の提供、日用品など購入できる利便性の向上、日高町特産品のPR、地元雇用の創出を事業目的としており、開店から約半年ですが徐々に目標に近づきつつあります。
今後、校庭の公園化なども予定されており、地域住民だけではなく来訪者がさらに増えていくことを期待しています。